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日本サッカーファン、よくやった! 民主党の失態をサッカーファンが取り返した件。

http://am6.jp/dMoTay
2011年1月16日 (日)

民主党政権になって、すぐの09年11月8日。

それまでの自民党政権時代にずーっと行われていた対中東への外交政策の一つが実を結ぼうとしていました。

サウジアラビア西部の「ラービク」という土地で、
日本の住友化学と、サウジ国営の「サウジ・アラコム」が共同で作った
巨大化学石油プラントの完工式が行われる事になったのです。

この化学石油プラントは、物凄く画期的でありまして、サウジのみならず、
中東全体の未来を築くと言われていたものでした。

当然この完工式は盛大に行われる事になりまして、日本からは当然ですが
住友グループ各社の幹部や東京電力の会長等、多くの財界人が出席する事に
なります。

ただ、これは日本の1企業とサウジの1企業の式典と言う訳ではありません。
国として日本とサウジの外交の成果でもある訳ですから、当然政府も人員を
送ることになります。

そこで、日本の外務省は、それまでの中東関係を考えて福田元総理を
特使として派遣する事を考えます。

福田元総理は昔石油会社の社員であり、中東各地を渡り歩き、
日本帰国後も石油の買い付けを行っていた方であり、
日本・UAE(アラブ首長国連邦)友好議員連盟の会長を務めた事もあり、
中東各国とのパイプが太く。石油の福田という異名すらある方ですから、
これはある意味真っ当な提案であったと思います。

ところが時の政府は、福田元総理ではなく、岩國哲人氏を特使にする事に
します。

岩國氏は元衆議院議員でありますが、あの政権交代選挙には出馬しておらず、事実上の引退をされた方です。特に石油・エネルギー分野に明るい訳でもない。
こう言っては何ですが「素人」です。

ただし、当時の鳩山由紀夫総理とは非常に仲がよかった。その為、鳩山氏
は自身の友人を派遣したという事であります。

しかし、サウジアラビアという国は王国です。つまり絶対君主国です。

そして、皆さん忘れがちでありますが、わが日本も立憲君主国であります。

ですから、お互いの王室外交というものがあります。何も政治家だけが
日本とサウジアラビアとの友好関係を築いて来た訳ではありません。
これには皇太子殿下がとてもご尽力を頂いていたりもする訳です。

このサウジアラビアの命運を担う一大プロジェクトの工事完成式典には、
サウジアラビア国王の出席も予定されていました。

その場合、天皇陛下は無理でも、皇太子殿下に出席して頂くのが理想です。
本来は政治家が行くのは礼を失している訳です。
とはいえ、国王主催の式ではありませんから、そこまででは無いにしても、
最低でも首相クラスの方が特使として行かなければ失礼な訳です。

勿論公務がありますから、現首相の出席は無理でも、
せめて元首相でなければなりません。

一応付け加えて起きますが、福田元総理や
前(当時)衆議院議長の河野洋平も一緒に行ったのですが、あくまでも
特使は岩國氏であるという事です。

過去の経緯から、サウジ側も福田元総理が特使として来る物と
思っていたでしょう。ところが、来るには来たが、
実際の特使はそれまで聞いた事も無い素人であります。

これは非常に失礼な話です。と言う訳で、サウジアラビア国王は
式典への出席をキャンセルしてしまいます。

この事件で、日本政府とサウジアラビア王室とののそれまでの関係が、
冷え込んだのは言うまでもありません。

サウジアラビアの王室は日本政府に失望した訳です。
しかし、日本と日本人に失望した訳ではありませんでした。

実は、これとまったく同じ時期、同じサウジアラビアでは、別の動きが
ありました。

数ヶ月前の8月末。日本では選挙真っ只中の時期に、サウジではラマダンが
行われていました。私はイスラム教徒では無いので、その神聖な儀式を
体験した事が無いので、これについては詳しく書けませんが、それでも
イスラム教徒にとって、この時期が神聖であると言う事ぐらいは理解しています。この年のラマダンは8/22~9/19でした。

このラマダンの期間に集中してサウジアラビアのTV局が、日本についての
番組を毎日放送しました。タイトルは「Thought(改善)」というもの。

内容に関しては在日サウジアラビア大使館HPや日本の外務省HPにありますが
http://www.ksa.emb-japan.go.jp/j/consular/announce/091117.htm

簡単に書いてしまえば、先の大戦で西洋諸国と戦い、焼け野原になり、
その後、西洋文化を取り入れつつも、日本古来の文化を守り、
僅かな期間で経済的にも文化的にも先進国になった日本とは
どういう国なんだろう。という部分からはじまり、街を取材して、
その国民達の意識の高さを取り上げ、その一人一人の公への意識の高さを
「単に真似る」のでは無く、我々の文化に根付いた上で取り入れる事で、
より良き国を作る事が出来るのでは無いだろうか…そういう番組でした。

(ニコニコ動画にUpもされてますね)

これらはサウジアラビアだけでは無く、中東の多くの国で視聴され、
大きな話題を産みます。

しかし、多くの人はそれを「TV局のヤラセ」だと思いました。

ところが、直後の10月に、サウジアラビアでは、
サウジの人気サッカーチームのアルイティハドと、
日本の名古屋グランパスの試合が行われました。

私はそれほどサッカー好きという訳ではありませんが、サッカー好きの人
からすると、思い出したくない試合かもしれません。

現地サウジアラビアは、アウェーもいいところで、スタジアムは一部の日本人サポーターを除き、全ての人がサウジチームを応援していました。

結果は途中リードするも、2-6で日本チームの大敗でした。

サウジアラビアの人達は当然大喜びです。スタジアムに行けなかった
多くの人は、TVでこの試合を観戦していて、同様に喜びまくりました。

ところが、試合終了後、そのTVで信じられない光景を見ます。

負けた側の日本人サポーターたちは、試合の結果を受け入れ、
敵であるサウジチームに拍手を贈った後、会場に散らばったゴミを
集め始めたのです。

その光景を見たサウジの人達は、数日前に見た「改善」を思いまします。

「これが日本人か」

こうして、サウジアラビアの国民の多くが初めて、
本当の「日本」と「日本人」を知ってもらう事になります。
これこそが本当の「外交」である訳です。

このサポーター達の行動は、その後も語り続けられ、現在に至っても
「日本が負けた試合」でありながら、サウジの方が日本を語る時に
出てくる話です。

この試合は、サウジアラビア国王もご覧になられたらしく、
同様に「日本」に対しての関心を深める事になりました。

時系列で言えば、この後に、最初に書いた共同事業の式典の事件があるのですが、その後の福田元総理が駆け回り、また皇太子殿下のご尽力もあって、沈静化します。

しかし、その友好関係の根底には、先の日本人サポーター達の行動があっての事です。先の「日本人とは」という事がなければ、この式典の件でご破算になっていたでしょう。

先の式典での件の後、日本の友好議員連や外務省の尽力によって、日本で中東の代表達を招いた会議が行われたりしています。(会議には政府与党の大臣も出席はしていますが、開催を進めているのは野党である自民党が中心の議員連だったりする訳ですが)

こうして、以前日記にも書きましたが、安倍・福田・麻生内閣の時に進められていた、沖縄石油備蓄基地へのサウジ国営石油の計画等が進められたりもする訳です。

毎年2月に、サウジアラビアでは「ジャナドリア」という民族的祭典が
開かれます。この祭典は国王自身によって開催されます。

そして、毎回この祭典には、ゲスト国を1国指名して、その祭典会場に
ゲスト国の展示場を設ける事が出来ます。

今年の祭典では、直前までドイツになると言われていましたが、
昨年の秋になって突然日本になる事が決まりました。

この理由を語る国王やサウジの官民が、あの試合の「テレビで見た日本人」
を挙げます。

ルーピー総理がミスをしても、外務省等の官僚、野党になった政治家達、
そして国民の本当の代表である「サポーター」達ががんばったお陰で、
日本とサウジアラビアの外交が今でも成り立っているのです。

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コメント

よい話をありがとう。感動しました。日本人に生まれてよかった!

投稿: ありがとう | 2011年1月28日 (金) 02時20分

ちなみに、こちらの元記事は
http://am6.jp/dMoTay
こちらの方の記事です。
記事スクラップ分になります。
こちらの方に感謝いたします。

投稿: nettaro | 2011年2月 7日 (月) 01時05分

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